一時脱毛のメリットとデメリット

脱毛には大きく分けて3種類あります。
(1)疑似脱毛
(2)一時脱毛
(3)永久脱毛

この3種類です。同じ脱毛という言葉を使っていますが、内容は全く異なります。
ここでは(2)の一時脱毛に関して詳しく見ていきます。

一時脱毛とは実際に毛を根っこから取り除くこと

脱毛とは、毛を取り除くことです。例えば髪の毛など、指でつまんでピッと引っ張れば、根元から抜けますよね?これを脱毛と呼んでいます。つまり、毛を根っこから引っこ抜けば、それは脱毛になる訳です。よくある方法は次の通りです。

  • 毛抜きで抜く
  • ワックス
  • 粘着テープ
  • 光脱毛

上に書いた方法は、どれも違うように見えますが、「力任せに引っ張って毛を引っこ抜く」という点では一致しています。

なぜ一時的なのか?|毛を作る細胞が残ってしまうから

単に引っ張って抜いただけだと、なぜ永久脱毛にならないのでしょうか?
単に抜いただけだと、毛を作る細胞である毛乳頭や毛母細胞が皮膚に残ってしまうからです。そのため、しばらく時間がたてば毛が再生します。このように、力を込めて引っ張ってしまう脱毛だと、毛が無い状態が一時的にしか続きません。そのため、このような脱毛を一時脱毛と呼んでいます。

では、一時脱毛の効果はどの程度続くのでしょうか?毛の再生にかかる時間は、毛の生えている場所によるのですが、1カ月以上はかかります。毛の生えるスピードが1日0.2~0.3mmであることを考えると、一時的とはいえ、剃毛や上毛よりも脱毛の方が効果が長続きすることが分かります。

では一時脱毛にはどのようなメリットとデメリットがあるのかを、次で詳しく見ていきます。

一時脱毛のメリットとデメリット

一時脱毛には、どんなメリットとデメリットがあるのでしょうか?詳しく考えていきましょう。

◎メリット1.効果が長続きする

一時脱毛のメリットは、毛を根元から抜いてしまうのできれいな状態が長続きすることです。

剃毛・除毛の場合は、皮膚の表面に突き出ている毛だけを取り除いています。そのため、皮膚のすぐ下には毛が残っています。毛は大体1日に0.2~0.3mmほど伸びるので、4日もすれば1mmぐらいは伸びてしまいます。1mmも伸びたら、目立ちますよね!

でも毛を抜いてしまえは、再び毛が生えてくるまでには1カ月以上の時間が掛かります。そのため、手入れをする回数を減らすことができます。人によっては、毎日カミソリで処理をしていると聞きます。肌へのダメージを考えると、そんなに頻繁に剃毛するのは避けたほうがよいので、脱毛のが方が良いと思います。

▲デメリット1.毛嚢炎になりやすい

一番よくみられるデメリットは、炎症を起こしやすい点です。

毛根は皮膚の下の方にある毛細血管から栄養を得ています。力を込めて毛を抜くと、皮膚の下の方に毛細血管がある層にまで、大きな穴をあけることになります。ここに雑菌が入り込んでしまうと、炎症を起こしてしまいます。これを毛嚢炎と呼んでいます。

毛嚢炎が出来ること自体は珍しいことではありません。男性の場合は、髭剃りを剃った後にポツポツと赤い点が出来る経験をしてる人が多いでしょう。これも毛嚢炎です。1つ2つ出来る程度であれば、見栄えが悪い、気になる、ちょっと痛い、ぐらいの問題しかありません。

ただ、広い面積を脱毛して、そこが一辺に毛嚢炎になってしまうと大変です。痛みがひどいし、着る服も制限されてしまいます。脱毛した後は、皮膚を清潔に保つことが大切です。

▲デメリット2.埋没毛ができやすい

毛を抜いた後、再生するまでに1か月以上かかります。その間に、毛穴が閉じてしまうことがあります。そうすると、毛が再生して再び伸び始めても、出口が無いという状態になってしまいます。そうすると、毛は皮膚の中にとどまってぐるぐると渦を巻いたりしてします。

この状態になった毛を埋没毛と呼んでいます。埋没毛自体は特に害はありません。ただ、場所によっては、見栄えがかなり悪くなってしまいます。薄皮の下に映えるtので、毛があることは、パッと見で分かります。ところが、表には出てきていない毛なので、どうにも処理が出来なくなります。

「気になるのだけど、処理できない」とうのは、意外とストレスがたまります。

[3]一時脱毛の方法とメリット・デメリット

一時脱毛のメリットとデメリットを、上では考えました。ここでは、一時脱毛の方法と、[1]で考えた以外のメリット・デメリットについて考えていきます。

(1)毛抜きのメリットとデメリット

◎メリット1.安い

毛抜きによるメリットは、何と言っても費用がかからないことです。毛抜きを買うのに100円で事足ります。それ以外には何もいりません。強いて毛抜き以外のものを上げると、抜いた後の肌を清潔に保つための、ローションや消毒薬があると良いです。

※もちろん、凝りだしたら話は別です。「匠の逸品」というようなものであれば、1万円を超える毛抜きもあります。ネットで検索したら、1万6千円というのがありました。すごいな~!

◎メリット2.簡単

毛抜きによる脱毛は複雑なことが全くありません。「はさんで抜く」、それだけです。ですから、誰だってできます。

コツがあるとすれば、毛の生えている方向に向かって引っ張ることです。毛の向きに逆らって抜こうとすると、余計な力が必要になりますし、肌へのダメージも大きくなってしまます。・

▲デメリット1.時間がかかる

毛抜きで毛を抜くので、どうしても1本ずつしか抜けません。そのため、もの凄く時間が掛かってしまいます。また、脇はどうしても見づらい、手が届きにくい、利き手が使えないと、効率が悪いことこの上なしです。

(2)ワックス・粘着テープのメリットとデメリット

ワックスは、熱した樹脂を肌に塗り、冷えて固まったころを見計らって一気に剥がす方法です。このとき、体毛を樹脂でからめ捕り、一気に抜いてしまう方法です。粘着テープも基本的な部分は同じです。ガムテープを想像してもらうと分かりやすいかもしれません。メリットとでデメリットは次の通りです。

◎メリット1.短時間で広い面積が脱毛できる

ワックスを塗った部分が一気に処理できます。ひじから先の部分であれば、片腕で2~3回程度で完了です。回数自体は少なくて済みます。

▲デメリット1.皮膚へのダメージが大きい

この方法は、皮膚へのダメージが大きくなってしまいます。ガムテープを想像してもらえればよいですが、肌にベタッと貼って一気に剥がすわけです。皮膚だって持って行かれそうになります。実際に、肌が赤くなってしまったことがあります。

▲デメリット2.抜けない毛もある

どうしても、100%抜けるとはいきません。力の入れ具合、粘着の度合いで、抜けない毛が少なからず出てきます。そうなると、今度はカミソリなどで処理をしなければならないので、2度手間になってしまいます。「だったら、初めからカミソリだけでもいいんじゃない」なんて思ってしまいます。

光脱毛は光で毛根にダメージを与える方法

光脱毛というと、いろいろな方法が出てきます。例えば、

■IPL光脱毛
■フラッシュ光脱毛
■プラズマ光脱毛
■SSC光脱毛

といった名称が見つかります。細かい違いを色々と書いている方もいますが、原理は同じです。要は「光を当てて、メラニン色素を加熱し、毛根にダメージを与える」というものです。

光脱毛とレーザー脱毛の違い | 永久脱毛できるかできないか

光脱毛とレーザー脱毛は何が違うのか、分かりにくいですよね!この2つは多くの点が良く似ています。

■光を使う
■メラニン色素に光を吸収させる
■脱毛できる
■痛みが少ない

などなど、似ている点を挙げると、「ほとんど同じじゃないの!」と思ったりします。実際に、光脱毛とレーザー脱毛を同じと紹介しているページも見たことがあります。

が!実は全然違います!光脱毛をレーザー脱毛と紹介しているページは、古いか間違っています。気を付けましょう。

光脱毛とレーザー脱毛の最大の違いは「エネルギーの強さ」です。レーザー脱毛の使っている光と、光脱毛で使っている光のエネルギーが全く違います。

レーザー脱毛の機器:10~18J/cm2
光脱毛の機器:~5J/cm2

という風に、2~3倍ぐらい違ってきます。そのため、毛根に与えるダメージ量が違ってきています。そのためエステでの光脱毛では、永久脱毛が難しいということになります。

光脱毛で毛は細くなるのか? | 可能性はある

よく脱毛で毛が細くなるという話を聞きます。これは本当でしょうか?

調べたのですが、明確な証拠は見つかりませんでした。でも、かなり多くのエステ、病院でそういう話を聞きました。もともと毛の太さは、毛乳頭の大きさで決まると考えられています。したがって、毛乳頭の大きさを小さくすることが出来れば、毛も細くなります。

レーザー脱毛も、光脱毛も毛根にダメージを与えるという発想は同じです。違いは、与えるダメージの大きさが違うことです。レーザー脱毛の場合は、毛乳頭へのダメージが大きいので毛乳頭を完全に焼いてしまいます。光脱毛の場合は、毛乳頭にダメージを与えて脱毛しますが、完全に焼いてしまうほどではありません。そのため、ダメージを受けた毛乳頭が元の状態までは戻らず、少しずつ小さくなっていくと考えられます。

光脱毛の効果のまとめ

という訳で、光脱毛の効果に関しては次のことが言えそうです。

 脱毛の効果・・・効果あり!痛みも少なく、1回の脱毛にかかる時間は少ない!
 脱毛の回数・・・推奨回数は多い。
 効果の持続・・・まちまち。人によっては、ムダ毛処理が要らなくなったという人もいるし、そうでない人もいる。

まとめ

毛抜きにしても、ワックス・粘着テープにしても結構、デメリットが大きいです。簡単に「毛を抜くだけ」と思っていても、実際は皮膚に穴をあけることです。ですから、どうしても雑菌のせいでポツポツと赤い点が出やすくなってしまいます。短期間のこととはいえ数が多いと目立ってしまいますし、酷い時には重度の炎症になってしまうこともあります。
また、ワックスや粘着テープは使える部分も限られてしまいますし、毛穴の問題だけでなく体の保護をしている表皮もはぎ取ってしまう恐れがあります。

ここで挙げた方法の中では、光脱毛をお勧めします。きちんと脱毛効果がありますし、光なので皮膚への物理的なダメージがゼロというのが嬉しいですね!痛みもほとんどなく、施術も短時間(両ワキ程度なら10分以下!)と、良いことばかりです。値段さえ折り合えば、エステで光脱毛が良いのではないでしょうか。

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