疑似脱毛のメリットとデメリット
脱毛には大きく分けて3種類あります。
(1)疑似脱毛
(2)一時脱毛
(3)永久脱毛
この3種類です。同じ脱毛という言葉を使っていますが、内容は全く異なります。
ここでは(1)の疑似脱毛に関して詳しく見ていきます。
疑似脱毛は、脱毛ではない
疑似脱毛とは、名前の通り疑似的な脱毛です。つまり、脱毛に似たものです。
毛の皮膚から表面に出た部分だけを取り除くことで、外見を美しくみせたものです。
難しい言い方をしたのですが、要は
- カミソリで剃る(剃毛)
- 除毛クリームを塗る
といったことのことです。普段から多くの人がされているお手入れ方法ですよね!
多くの人が普段からしているのですから、当然それなりのメリットがあります。また、「できれば脱毛したい」という人が多くいることから、デメリットがあることも分かると思います。また、疑似脱毛と言っても、カミソリ以外の方法だってあります。
それでは、疑似脱毛の方法とメリット、デメリットを詳しく見ていきましょう。
疑似脱毛の方法とメリット・デメリット
疑似脱毛の方法にはいろいろとあります。それぞれの方法について、メリットどデメリットを確認していきましょう。
(1)カミソリによる剃毛
一番多く行われているお手入れ方法ではないでしょうか?
カミソリのメリット、デメリットは多くの人が経験していることと思います。
大きなところをまとめてみましょう。
◎メリット1.安い
何と言っても、一番のメリットは費用の安さです。
薬局に行けば、500円もしないで安全カミソリが手に入ります。
本当はシェービングクリームを塗ったほうが良いですが、お風呂で石けんを泡立てて代用している人も多いことでしょう。
◎メリット2.手軽
また、お手軽というのも大きな魅力です。
お風呂に入るついでにシュルシュル!と済ませることができます。
複雑な手順や、面倒な準備・後片付けもいりません。
気になる部分だけ剃毛すれば、もの凄く短い時間で済ませられます。
このお手軽感は、何物にも替えがたい魅力です。
もちろん良いことばかりではありません。
一方で、デメリットもしっかりと存在します。
▲デメリット1.肌へのダメージが大
剃毛では、金属の刃物を皮膚に押し付けて行います。そのため、多少なりとも刃先により皮膚が引っかかれます。丹念に毛を処理しようとして何度も同じ場所を剃ると、表皮がどんどん削れてしまいます。その結果、肌が赤くなって腫れることがあります。悪くすると炎症を起こしてしまうことだってあります。
また、剃った後でポツポツと赤い点が出来てしまうことがあります。これはカミソリによって出来た傷に雑菌が入ったために生じてしまった炎症で毛嚢炎(もうのうえん)と呼ばれるものです。
でも、炎症が出来たからと言ってお手入れをサボる訳にはいけません。カミソリで処理をしている人は、毎日とか2~3日毎に処理をしていることが多いと思います。また、処理を先延ばしにしたとしても、1週間何もしないというの無理でしょう。体毛の伸びる速さは、1日に0.2-0.3mmぐらいです。ですから、5日もすれば、1-1.5mm程度伸びてしまうことになります。ですから、傷ついてしまった肌が十分に癒える前、また剃らないといけないことになります。
その結果、肌がどんどんガサガサになってしまい、きれいにするためのお手入れが全く逆の結果を招いてしまうことになりかねません。
▲デメリット2.費用がバカにならない。
「えっ、魅力の1つじゃなかったの?」と思うかもしれません。これは、正直なところ人によります。例えば、「1本100円程度のカミソリで、1カ月は使いまわしているわ」という人であれば、1年間にかかる費用は1200円ですから、安上がりですね!
でも、これはお勧めできない方法です。カミソリは切れ味が悪くなってくると、毛や皮膚に引っ掛かってしまい、トラブルの元になります。特に安いカミソリは、鋼の質の問題と、「安いから」という気安さで雑に扱うことが多いので、すぐにサビてしまいます。
例えば、一本400円程度のカミソリを2週間毎に交換すると、1年で1万円程度の出費になります。これに肌トラブルを避けるためのローションなどを加えると、さらに金額は上がっていきます。
一度、具体的にお手入れ費用を計算して見ると良いですよ。1回の買い物にかかる費用は高く無くても、1年間のトータルでみると意外と高くついているかもしれません。
(2)電気カミソリでの剃毛
電気カミソリは安全カミソリに比べて、お手軽で安全です。
メリット、デメリットは安全カミソリとほぼ同じですが、安全カミソリに比べると肌を傷つけることは少ないでしょう。
できれば、最初に1万円前後のしっかりとした製品を購入したほうがよいと思います。肌に当たる部分の滑らかさがまったく違ってきます。
(3)除毛クリーム
除毛クリームは、主成分であるチオグリコール酸という薬品で、毛の主成分であるケラチンの結合を分解して、毛を溶かしてしまう方法です。
使い方は、ほとんどの場合が「クリーム状の薬剤を肌に塗り、数分間放置する。その後、水で薬剤を洗い流す」という使い方です。メーカーによって、若干の違いはありますが、大枠は変わりません。
この場合のメリットとデメリットを見ていきましょう。
◎メリット1.難しい操作が要らない。
使い方はいたってシンプルです。「出して、塗って、待って、流す」だけです。お手入れは、日々のことなので、「お手軽」とか「シンプル」とうのが、とっても大事な条件だとおもっています。除毛クリームは、この条件を満たしていると思っています。
◎メリット2.毛の根元までスッキリとれる。
薬品は細かい部分まで入り込めるので、カミソリなどでは届かない部分の毛も溶かして取り除けます。そのため、週に1~2回程度のお手入れでもきれいな状態が保てる人もいます。ただし、体毛の伸びるスピードは、個人差があるのでやってみないと分からないところではあります。
▲デメリット1.臭いが気になる。
除毛クリームの主成分のチオグリコール酸はパーマ液の主成分でもあります。ですから、「パーマの臭いがする」という人が結構います。あの臭いが気になる人は、結構気になります。製品によっては、芳香剤などを入れて何とか気にならないように工夫しているものもあります。
臭いの対する反応は人それぞれなので、「全然気にならない」、「まあ臭いはするけど、そんなに気にはならない」という人から、「結構気になる」、「臭くて我慢できなかった」という人もいます。私は「結構気になる」タイプでした。
▲デメリット2.肌荒れの原因になる。
体毛を溶かすための薬品を使っています。そのため、用法を間違てしまうと肌も痛めてしまいます。また、薬品に弱い人は、肌がかぶれることもあります。特に注意しなければならないのが、時間を守ることと、塗る部位を選ぶことです。
ここは個人差の大きい部分なので、一概には言えません。実際に買って試してみないと何とも言えません。でも「買ってはみたものの、自分の肌には合わなかった」と言う結果になってしまうと、まるまる無駄になってしまいます。そう思うと、なかなか手が伸びにくいです。
▲デメリット3.結構費用がかかる
1本当たり500~1000円程度かかります。1本で何回使えるかというと、人と製品によるので何とも言えませんが、長くて1カ月程度のようです。ということは、1年での費用は6千円~1万2千円程度となります。
「剃ったら、毛が濃くなる」は疑わしい
よく「剃ったら、毛がどんどん濃くなる」とう話というか噂を聞きます。これは本当でしょうか?
調べてみたところ、「そうなる事実は確認できていない」というものでした。しっかりと調査に基づいたデータは無いようです。
では、なんでこんな話がでてきたのか?可能性としては、毛が途中で切断されてしまったために、太くなったように見えることです。毛は本来、先が細くなっています。ところが、カミソリでそると、毛が途中で切断されます。その結果、先端から根元もまでが同じ太さの毛になってしまいます。そのため、「何となく太くなって様な気がする」という結果になるという訳です。
また、ひょっとしたら本当に毛が濃くなっているのかもしれません。剃毛の結果、肌を刺激されます。すると、刺激に応じて皮膚の毛細血管の血行が良くなり、根毛に栄養がたくさん行き渡るようになる。そのため、根毛の働きが良くなって本当に毛が濃くなる。という可能性も否定できません。
正直、私の場合は毛が濃くなることよりも、カミソリで肌がヒリヒリすることの方が大問題なんですけどね。
まとめ
疑似脱毛は、基本は自己処理による脱毛です。メリットとしては、
- 手軽
- 安い
であり、デメリットとしては、
- 肌へのダメージが大きい
- トータルすると安くない
という点です。自己処理だけでなく、一度別の方法も考えても良いと思います。